About Us
Clothes like a buddy
ハイキングや旅で目にする
壮大で厳しくも美しい風景。
体感する感動や苦難。
それらは一つとして同じものがない自分だけの物語。
私たちが提案する洋服は、
その物語をbookendのようにしっかりと支える存在。
洋服ではなく着る人達が主役であるという考えのもと
設計されています。
それは時にアクティブで愛着の湧く旅着であり、
時に愛嬌があり上質な日常着になる事でしょう。
自分だけの素晴らしい体験を描いていけるように、
私達は丁寧に洋服を作り続けていきます。
Our house style
設計は20年以上注文紳士服の分野で培ってきた、平面から立体を創造する技術を基本としています。
手縫いでスーツを仕立てるテーラー(仕立職人)と人体の骨格や動きを計算して緻密に設計するカッター(型紙職人)の技術を基盤にし、スタイルと機能性を徹底的に両立できる設計にいたしました。
ハウススタイルとは、テーラー(仕立て屋)が流行に左右されることなく、揺るぎないお店独自のスタイルを指す言葉です。私たちが洋服を「デザイン」するのではなくハウススタイルと表現するのは、洋服で一番大事なのは「スタイル」だと思うからです。
着る人は身長や体重、骨格までも人それぞれなので、「デザイン」というのは意図せず、着る人によって変わってしまいます。しっかりとした洋服の「スタイル」さえブレていなければ、誰が着ても一種のDNAのようなものは必ずどこかに残るはずです。
ハウススタイルを組み立てる上で一番意識したのは、「古き良き愛すべき定番のアイテムを現代の解釈で作る」というものでした。それはスタイルであったり色味であったり色々な要素があります。元々、私達が古き良きアメリカを代表するようなヴィンテージ/ワーク/ミリタリーアイテムを好み、収集して、研究してきたので、それをルーツとし、さらに現代の技術を掛け合わせて繊細なイメージをプラスし、今回の製品となりました。
Point
体にも、生地にも
優しいサイジング
生地はタイトになればなるほど常に横方向に引っ張られ、裂けやすくなってしまう原因になります。アウトドアシーンでは特に激しい動作で生地にストレスがかかるので、ゆとりに気をつけて設計することが大事になってきます。bookendでは、ストレッチ生地を使用することはあってもそれに極力頼らず、「最後の一押しをストレッチで補う」というサイジングになっています。
"山登り"の姿勢を意識し
平面的なディティールに
サイズ展開分しかバリエーションがない既製品の立体は、逆に動きにくさやスタイルの悪さに繋がっていないかという点に着目。道を歩く、山に登るという動きで一番長くしている姿勢は腕を下ろして縦方向に振るという姿勢と脚を真っ直ぐ上げ下げするという姿勢です。bookendでは一番長くしている姿勢にアプローチし、あえて平面的なディテールを展開しています。
正しい洋服の着方
これがbookendを通して私達が一番お伝えしたいことです。パンツでご説明すると、縦方向への生地のツレ/横方向へのブレなどの"下がる要素"をクリアにすることで、動きやすさと履きやすさへ繋がります。シルエットをタイトにせず、正しいウエスト位置で履ける股上があること、極力ポケットに物を入れないこと、引っ張られても大丈夫なように平面にゆとりを持たせつつ、引っかかりを極力抑えること。徹底的にバランスを整えたのがbookendのパンツです。
Hiroki Fujisawa
等身大に近い感覚で様々なアクティビティで着れる洋服を本気で作る。
それが私達bookendの始まりでした。
実際様々な方々にサンプルを着用してもらった中で、ありがたいことに
『これなら街でも着たい!』という意見をたくさんいただきましたが、
私達は意図的に『街で着れるようにデザインしよう』などは全く意識しないで、
どちらかといえば『普段よりも山や旅で着てほしい』と意識して作りました。
結果としてそのような意見を頂けたのはとても嬉しかったのですが、
私達が着たいと思えるものを素直に作りました。
お洒落に山を登ろう。そう言ってしまうのは簡単なことです。
ただし、そこには命の危険性があるリスクもあり、
重要視されるのはお洒落よりも安全に下山することです。
『山を舐めるな』という言葉がありますが、全くその通りだと思います。
そこを蔑ろにしてむやみやたらにオシャレだけを追求するのは
あまりに無責任なモノづくりと言えるでしょう。
前述したように山や旅で着ることしか考えずに設計してありますので、
運動量や素材にはとても拘って製作してあります。
あくまで洋服は『安全でお洒落に越したことはない』という考えのもと製作してます。